宮坂木造研究開発室の木造の家づくりガイド | ||||||
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住み心地の良い木造の家に 樹齢より永く暮らせるように
昔から続けられてきた造り方に現代の技術をとりいれ 変化し続けるライフスタイルの器となる木造住宅をつくりましょう |
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○土地の有効利用 土地百年の計 |
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私たち設計者は、地主(土地所有者)の方から土地の有効活用の相談を受けることがあります。一般的な土地の有効活用方法は次のようになります。 ・駐車場として ・賃貸住宅または店鋪や事務所として ・分譲住宅(建売住宅やマンション)として ・以上の組合わせによる「併用または複合住宅」として いずれも「予想収入」が計画どおり実現できるかどうかが検討課題になります。その際、予想を左右する不確定要素は「借入金の金利」と「需要」です。とくに、賃貸住宅の入居率が建物の経年変化や老朽化とともに、どの程度入居率が下がるかを予測することはできません。 金利については、現在、低金利が続いていますが、経済環境の変動によっては金利は上昇します。 このような見方から、上にあげた方法のうち事業リスクが低いのは駐車場になりますが、長期的なリスクの最も低いのは土地を貸すことになります。 |
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従来、土地を貸すことは土地所有者にとって不利になる時代が長く続きました。1992年8月に施行された「定期借地権」という制度は、まだ、一般社会に十分浸透している制度といえません。 一方、建売り住宅やマンション業界では、価格に占める地代の割合が少なくなるので「価格の安さ」に注目が集まっています。 しかし、借地権が有効な年数(通常50年)を過ぎると建物を撤去するので、高齢化する住まい手の経済負担や不安と建物撤去による多量な廃棄物が社会問題となり、課題が残ります。 このような課題への一つの解答が、下の図(スケルトン定借普及センターホームページより作成)にあるようなオープンビルディングの考え方を取入れた「スケルトン定借®」の仕組みです。 |
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「スケルトン定借®」方式による建物の構造体には、100年程度の耐久性が必要です。また、その耐久性を得るのは、軸組構法による木造でも可能です。 敷地の立地条件によっては、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と木造の混構造の設計になります。一般住宅に比べ、構造体と屋根や外壁の耐久性が高くなるので工事費は増えますが、住まい手にとって地代の負担が少ないので、同じ広さの分譲マンションや建売り住宅に比べ購入価格は数十パーセント低く抑えられます。 不動産資産を次世代に残す必要がなく、購入資金を低く抑え、間取りの自由度が高い住宅を求める住まい手に適しています。 また、土地を世代間で継承していく土地所有者にとっては賃貸住宅経営より安定した収入が得られます。 |
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備考: ・建設費;設計料その他経費を含む ・借地保証金;土地所有者へ預託 ・転居可能;住まい手は建物の残存価値を受け取り 転居可能 ・相殺家賃;築30年のスケルトンの価値を家賃と相殺 |
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詳しくは次のサイトを参照ください。 スケルトン定借®普及センター http://www.skeleton.gr.jp/ 具体的な計画についてのご相談は 宮坂建築事務所までお問合せください。 |
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