宮坂木造研究開発室の木造の家づくりガイド
生活の質
住み心地の良い木造の家に 樹齢より永く暮らせるように
昔から続けられてきた造り方に現代の技術をとりいれ
変化し続けるライフスタイルの器となる木造住宅をつくりましょう

お問合せから完成まで

設計の仕事の流れを知りたい方、また設計を依頼される方は、このページをご覧ください。
内容をご理解いただき、お考えがまとまりましたら、お気軽に宮坂木造研究開発室まで、お問合せください。

なお、お問い合せをいただく前にこちらを御覧ください。
電話/FAX : 03-5337-4038

私たちの仕事の進め方

私たちの仕事は建築主の方が満足する、より質の高い住宅や建物を建てる、お手伝いをすることです。
建物を建てるためには建築主の方の力だけでなく、工事関係者や、その他いろいろな人との協力が必要です。
このような協力関係を設計と工事の間に渡って保ち、建物の完成後も続けることが大事です。
これから建築主になる方には、まず、下の図のような作業手順と総予算の「おおよその目安」を理解していただくことをお勧めいたします。

下の図は戸建て住宅を例にしたものですが、一般の建物にも共通しています。
下の青い字をクリックすると用語の解説がわかります。
設計監理料の内訳を見たい方は上の青い字をクリック
注1) 設計図書等は仕事の内容によって異なります。
注2) 日程はおよその目安を示します。敷地条件、法規等によって変わります。
注3) 報酬体系は建設省告示1206号(1979年)に準拠しています。
注4) コンサルティング料は設計契約後、設計監理料の一部に充当されます。
契約に至らない場合は作業内容を精算の上、お支払いいただきます。
家族全員の要望を活かし、建築主が満足できるオーダーメイドの家を建てるには?

下の図では、家を建てる手順の各段階において、「建築主」「宮坂木造研究開発室」「工事施工者・木材や設備機器などの調達先」それぞれが行なうことを示します。

建築費用の「おおよその目安」−平均的な木造戸建住宅の場合−

オーナービルダー方式

「自分の家の工事ぐらい自分で発注できるはず!」と、考えている方には、この工事発注方法は最適の方法です。顔の見える関係が、作り手と住まい手の間にでき、工事運営のための諸経費が節約できます。

オーナービルダー(Owner Builder)とは、自ら建築工事を運営する建築主のことです。
欧米では盛んな方法です。

住宅を建てる場合に、ハウスメーカーや建設会社などに建築工事を一括して発注することが一般的ですが、工事見積り用の設計図面が出来上れば、建物の構造体や屋根、外壁、窓、設備機器、室内仕上げなどを、それぞれの専門工事会社や職人に発注することができます。

日本では、「直営(ちょくえい)工事」と言われてきましたが、最近では、「CM(Construction Management)方式」あるいは、「分離発注方式」と呼ばれることもあります。
とくに、国産材やティンバーフレームによる軸組構法で住宅を建てる場合に、この方法をお勧めします。
一般的な建築請負方式では、「工事関係者への見積り照会」の結果を建築主に報告したり、「工事関係者への支払依頼」などは行われません。契約によって成り立ちます。
−木材発注の流れ−
国産材による軸組構法の場合

上棟の日から逆算して、約7ヶ月前に丸太の木材を発注します。木材の産地によっては、春分の日(3月21日)から土用の日 (7月25日)の間は、伐採した丸太に虫がつきやすいので、樹を伐りません。自然乾燥した木材は手に入りにくいので、二十四節気でいう「雨水(2月19日)」までには、丸太が発注できるように設計にとりかかるのがポイントです
葉枯し乾燥 含水率を計測 加工前に適材適所を再確認
ティンバーフレームによる軸組構法の場合

北米東海岸から日本までのコンテナの輸送期間は約5週間です。北米西海岸からは約4週間です。日程のうえでは、国内に発注する場合と大差ありません。インターネットを利用することで、発注先とのコミュニケーションは国内と同じです。コンテナには、構造体の軸組木材だけでなく、木製断熱窓や建材を詰め合せることができるので経済的な調達が可能です。
ティンバ−フレ−ムの刻み場 到着したコンテナの確認 コンテナを開封

軸組構法による木造住宅の建設コスト

下の表は、国産材による軸組構法とティンバーフレームによる軸組構法の建設コストを比較したものです。この比較から次のようなことが分かります。

・木材の輸送コストは、国内の産地から直送した場合も北米から輸入した場合も大きな差はありません。
・軸組構法による構造体のコストが全体の工事費に占める割合は、国産・輸入、いずれも約40%。
・住宅一棟分の建材をコンテナで輸入する場合の関税は非課税。

したがって、国産材を利用するか、ティンバーフレームを利用するかは、建築主の方のライフスタイルによって決まります。

設計監理料5.工事監理4.実施設計3.基本設計各費用の内訳を見たい方は、矢印が示している文字をクリック